循環器内科からのお知らせ ~心不全~
~予防と早期発見が大事!~
最近、少し歩いただけで息が切れたり、横になると息苦しくなったり、体がむくみやすくなったりしていませんか? それは「心不全(しんふぜん)」のサインかもしれません。心不全とは「心臓の機能が低下することで、息切れや浮腫などの症状を呈し、進行すると生命予後を悪化させる疾患」と定義されています。心不全は主要な死因の一つで、高齢化に伴い、心不全患者数や死亡数は急速に増加している病気です。
普段はあまり症状が目立たなくても、加齢とともに心臓は硬くなって、知らないうちに心臓の機能が落ちていることがあります。このような状態に、疲れやストレス、感染症、放置された生活習慣病などがきっかけになり、急に息苦しさやむくみが強くなることがあります。これを心不全の「急性増悪(きゅうせいぞうあく)」と言いますが、これは心臓が十分に血液を送り出せなくなり、肺や全身に水がたまりやすくなるため、夜眠れないほどの呼吸苦や体重の急増をきたし入院が必要になることもあります。
心不全は、悪化を繰り返すと、寿命が縮まることがわかっています。そのため、早期に気づき、悪化を防ぐことがとても大切です。心不全の治療には次のような方法があります。
- 生活習慣の調整
塩分を控えめにする、体重を毎日測って増減をチェックする、適度な運動を続けるなど、日常生活での工夫が症状の安定に役立ちます。 - 薬物療法(心臓の負担を減らし、働きを助ける薬)
血圧や心拍を整える薬、体の余分な水分を出す利尿薬などを組み合わせて治療します。最近は心不全の予後を改善する薬も増えています。
このような治療法はありますが、何よりも心不全にならないことが重要であり、生活習慣病である、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの管理(予防)が最も重要です。食生活及び運動習慣を見直しましょう。
ただ、万一、急な体重増加(2〜3日で2kg以上)や息苦しさの悪化があれば、早めに医療機関へ相談しましょう。
