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11月30日医療アカデミアの講演を行いました

[2019.12.18]

先月11月30日土曜日に、大田区産業振興協会で、医療アカデミアの講演を行いました。講演のタイトルは「脳の進化、発生、解剖、生理」そして「誰でも味わったことのある頭痛」でした。この講演の中で最も興味深いのは進化についてです。動物の進化について考えてみると、動物と植物の違いは動物が自ら動くことが出来ることです。地球上で動く場合、水の中を泳ぐか、地上を走り回るか、空を飛ぶかと言うことになり、それを行うのはひれ、手足、翼です。ここで機能と形態は離れがたく結びついて、ともに進化しているわけです。皆さんもご存じと思いますが、ひばりが空に舞い上がり滑空する時、豹が飛び跳ねて獲物に躍りかかるとき、それらの動物は必ず喜びを味わっています。すなわち彼らの持つ運動機能を最大限に働かせ、かつそれに喜びを感じているのが見てとれます。我々も、運動機能を素晴らしく発揮でき、そしてそれが良い結果に結びついた時には最高の満足を得ます、サッカー選手がゴールをしたときの喜びを思い浮かべると容易に想像できます。
ドイツ語にFunktionslustという言葉あります。Funktionsの意味は機能、Lustの意味は喜びです。この二つの言葉が結合したものが、Funktionslustです。すなわち動物では、その動物が持つ運動機能を発揮するときには喜びが連結しているのです。恐らく進化の原動力は運動機能と喜びの連結にあるのです。そこに連結があるために、運動機能の向上という正の力が働くのだと思われます。

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