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最近掲載された論文の紹介

[2022.11.07]

氏家弘、則兼博、赤間啓之: 経頭蓋直流刺激が安静時機能的連結性デフォルトモードネットワークに与える影響CI研究 43:129-133,2021

経頭蓋を通して脳内に流す微小電流が、大脳の神経ネットワークにどのような影響を及ぼすかという基礎的研究です。今後、経頭蓋直流刺激を脳卒中による後遺症のリハビリに用いたいと考えています。

Hiroshi Ujiie, Takashi Igarashi, Ryuichi Nakagawa, Makoto Kaibara: A seesaw-type device to measure the coagulation time of blood: application to assessment of anticoagulant effect of direct oral anticoagulants (DOACs) in patients. J Biorheol 35(2):43-48, 2021

現在脳梗塞を予防するために抗血小板療法、抗凝固療法など多くの薬剤が開発されています。しかし、それらの薬がどの程度効いているか調べる適切な方法はありません。それを検査する医療機器の発明を論文にしたものです。氏家脳神経外科内科クリニックでは、この全血凝固測定器を一緒に製品化していただける企業を探しております。興味のある方はどうかご連絡ください。

2021年の論文についてはこちら

Hiroshi Ujiie, Yoritaka Iwata: Solitonic Windkessel Model for Intracranial Aneurysm. Brain Sci12,1016:2022

この研究は脳神経外科医と物理学者が共同で行った画期的な研究です。

脳動脈瘤の破裂は、くも膜下出血を引き起こします。脳動脈瘤は60才以上では5%近くのヒトに見つかりますが、ほとんど破裂しないで終わります。破裂しやすい脳動脈瘤を見分けて、破裂する前に治療するのが最も望ましい治療法です。しかし、なぜ脳動脈瘤が破裂するのか、そのメカニズムは十分に解明されていません。この論文では、血液の流れを電気回路に見立てて、脳動脈瘤を数式化し、その破裂のメカニズムを解明しようとしたものです。

次の論文では、さらに破裂のメカニズムに迫ります。

2022年の論文についてはこちら

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